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移住者インタビュー  №7 「Young artists」

2021/02/09(火)
移住者インタビュー第7弾 「若きアーティスト」

今回は2020年に移住して来られた、美術家の中川亮二さんと毛利愛実子さんにリモートでインタビューしました。 

彫刻家 中川亮二さん 陶芸家 毛利愛実子さんの移住のながれ

卒業後の暮らしと制作の拠点探しのため湯梨浜町を訪れ、ゲストハウスたみへ。たみをはじめ、周辺に住む人々の活動に影響され湯梨浜町への移住を決意しました。

2020年3月 京都の芸術大学を卒業。

大学卒業後、湯梨浜町のゲストハウスたみで勤務予定だっだが新型コロナウイルスの影響でたみが休業。残念ながら就職は延期に。

2020年4月 倉吉市のお試し住宅に滞在しながら住まいを探し始める。

彫刻と陶芸の、製作の道具や材料など荷物が多いため、アパート暮らしではなく倉庫付きの戸建てで家を探していく。

新型コロナウイルスの影響で仕事始めが延期になりじっくりと家探しができたことで納得のいく、ピッタリのおうちと巡り合う!

2020年7月 やっと湯梨浜町へ引っ越し

広いガレージと庭と縁側があり製作には理想的。
移住するとき不安だったこと
町の人たちとうまくやっていけるか不安だったが、湯梨浜の人たちも倉吉の人たちも良くしてくださりすぐに不安は消えました。家が近所ということでつながりができ、おもしろいなあと思いました。

移住の際、準備しておけば良かったこと
家を見つけておくべきだった。たまたまコロナで休業していたおかげで家探しの時間が充分に取れて希望に合った家が見つかってよかったですけど。製作スペースや納屋のある家が見つかって本当に良かったです。

どのように地域に溶け込んだか
ガレージで製作していると、ご近所さんが声をかけてくれました。「何してるのー」と。そこから仲良くなったり、地区の総会や行事には積極的に参加して顔を覚えてもらいました。

移住して良かったこと
大家さんがとてもいい方で、家のリノベーションを快く承諾してくださり、自分たちのしたいようにさせてくださったこと。畑をつくったり、お風呂をつくったり。
移住して大変だったこと
カビ!こんなにカビが生えるなんて予想していなかった。家にも家具にも洋服にも。湿気の多い山陰地方を軽く見ていました。そして冬の寒さ。家が大きくて隙間風がとっても寒いです。冬は雪が降るし、夏は暑すぎる。でも季節の変化を自然に感じることができます。

移住後の生活の変化
一番は畑。畑仕事は湯梨浜に来てから経験したことで、とても楽しいです。都会に住んでいると物は買うのが当たり前だったけど、移住後は生活に必要なものは作って使うこと。野菜や果物を栽培して食べたり、ストーブの薪を割ったり、いろんなものに頼らず必要なら作るという生活は大きな変化です。海が近いのですぐサーフィンができるのも湯梨浜ならではです。海水から塩をつくったりもします
お気に入りの場所
家の横に作った畑です。納屋の窓から畑が見えて、畑とねむの木と山が見えます。ねむの木が見えるように窓があり、その景色がお気に入りです。それと、山の上の旧桜小学校から一望できる東郷湖。澄んだ空気と素晴らしい景色に癒されます。あやめ池公園も。コロナ過で出かけにくいとき、あやめ池公園に毎日お弁当を持って行って二人でピクニックを楽しみました。湖も近くて、桜もきれいで、ポカポカと天気のいい日は芝生に寝転がっていました。
移住を検討している人へメッセージ
湯梨浜町をはじめ鳥取県には、地理的な余白を生かして都会の環境では難しい活動をされている方々がたくさんいます。イベントの企画をしたり、新しく場所の使い方を考えるにも、それを手伝ってくれたり、楽しんでくれる人がいないと始まりません。自分で企業されたり、働き方をつくり出せる方はもちろん、今住んでいる環境が窮屈に感じたり、自然に近い場所で暮らしたいと考えている方にとっては、湯梨浜町は素敵な場所に思えるはずです。
インタビュアーから一言
彫刻も陶芸も制作には大きな音が出るそうです。そのためアパートや住宅街は不向きで、制作の道具や材料に場所を要するため広い空間が必要なことから家探しが不安だったそうです。幸い条件に合った家が見つかり大家さんがとても良い方で安心されたそうです。移住する際、家探しや生活環境、仕事など不安なことがたくさんあると思います。移住者の方にインタビューするたび、移住して良かったと言っていただき田舎ならではの不便も楽しんでいらっしゃるところをみて本当に勉強になります。中川さんと毛利さんのように湯梨浜町へ移住して田舎を楽しんでくださる方がもっと増えたらいいなと思います。
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