新型コロナウイルスの感染拡大で企業のテレワーク導入が広がったことなどで東京都からの転出者が転入者を上回る「転出超過」が続いています。テレワークの普及で、高い家賃を払って都心に住むより、より良い住環境を求め、地方移住への関心が高まったとみられています。
湯梨浜町では、定年退職後、都会を離れ、ゆったりとスローライフをおくるため移住して来られる方もあります。大自然に囲まれた湯梨浜町で今までとは違う暮らしを始めませんか。
湯梨浜町では医療や福祉の体制も整っていて多くの施設があります。
湯梨浜町では、高齢者の方がいつまでも元気に過ごしていただくために介護予防事業に取り組んでいます。その事業の1つに町内の温泉施設で温水プールを利用した水中トレーニング事業に参加をする方への助成を行っています。水着を着て水中でトレーニングを行います。
■対象者
町内在住の65歳以上の方で温泉トレーニングの参加に支障のない方。ただし、次のいずれかに該当する方は除きます。
1.要支援または要介護認定を受けている方
2.医療機関で機能回復訓練を受けている方
3.町が実施する筋力向上トレーニング事業、ミニデイサービス事業に参加している方
4.当該年度において既に本事業の助成を受けた方
実施事業所 ゆアシス東郷龍鳳閣(湯梨浜町引地560-7)ゆアシス東郷龍鳳閣は東郷温泉からふんだんに湧き出る温泉保養施設です。エアロバイクやトレッドミル、本格的なトレーニング機器を備えたトレーニングルームや、牛骨ラーメンの「ゆとろぎ」も利用できます。子供からお年寄りまで幅広い方々が楽しめる施設です。
先日、視覚に障害のある移住者さんとお話をする機会がありました。
県外から家族で移住して来られたA子さんは、移住前は色んな不安があったようです。
知らない土地で分からないことが多く、わからないことをどこに相談していいのかもわからない。移住の際は不安がいっぱいなのに障害者の方はそれ以上に不安なことがありますよね。
移住検討者さんの相談でお聞きする悩みとして 仕事のこと,ご近所づきあいのこと, 交通手段のこと、利用できる制度のことなどが多いです。A子さんもそういった不安があったそうです。
移住前は、お仕事をされていらっしゃいました。移住後の湯梨浜町で仕事ができるところはあるのか、通所リハビリテーションはあるのか、サポートしてくれる機関はあるのか、いろんな不安がおありだったようですが、湯梨浜町や近隣市町には訓練所や事業者がいくつかあり安心されたそうです。現在は町内の事業所でリハビリやショートステイを利用されているそうです。また、担当の相談員さんがついておられて、移住後のサービスを受ける計画を立て調整をしてくれます。
今後もご家族の負担軽減や自立に向けて訓練をサポートしてくださるそうです。
そして、ご近所づきあいも都会から移住して来られる方にとっては大きな違いがあると思います。田舎では隣近所の方をはじめ地区全体でどこに誰が住んでいるのか知っている人の方が多いです。A子さんの地区も人口が少ないことで人とのつながりが密接でご自身のことを知ってもらいやすかったそうです。外出の際も近所の方が声をかけてくれたり、気にかけてくれたり優しく見守ってくれる方が多いそうです。
移動手段でも鳥取県内はUDタクシーが普及しており車椅子の方でも利用しやすいようです。高齢化が進む田舎ほど福祉業界と利用者さんが密接であると思いますが、人手不足が深刻です。資格を持った介護士の方が不足している現状ですが、資格を持たないボランティアの方も少ないそうです。A子さんのように障害がある方がちょっとそこまで出かけたい、というときに町のサービスを利用するためには役場に申請して手続きをふむ必要があります。そんな時に気軽にお願いできる方がいらっしゃると、もっと積極的に外出ができてもっと社会参加できるのにな、とA子さんのご家族もおっしゃっていました。福祉の充実した湯梨浜町で誰でも暮らしやすい町になって欲しいですね。